「18才から成人扱い」が招くもの
大学生の場合でも、入学時には上に成人に達した3年生、4年生がいる訳です。
サークルやゼミに参加していれば、そこである程度の社会的常識に触れることは可能です。
またアルバイトに就けば、より実践的なノウハウを体得出来ます。
(無論、大学内にもバイト先にも良からぬ輩は存在はしますが)
これが、いきなり高校を卒業した時点で社会の荒波を自分の力で泳ぎなさいとなるのです。
遺憾ながら、現在では若者の「一攫千金」が存在します。
ユーチューバーやティックトッカ―、インスタグラマーと言った世界では未成年での成功者が多々存在していますし、そこを足掛かりに芸能界やファッション業界へ進出と言ったシンデレラストーリが毎日のように採り上げられています。
昨日までは自分と同じ平凡な学生が、落ちこぼれと言われていた知り合いが、一夜にして世間の注目を集める存在になるのが、この手の分野の魅力です。
人に仕えることもなく、好きな時間に好きな場所で働ける仕事で安定収入が得られるとなれば、耳を貸さない新成人は(よほど確固たる目標を持ち続けている場合を除き)恐らくいないのではないでしょうか?
そのような想いを持つ新成人の前に、「成功のノウハウを教えます」的な資料や講習会、会員制セミナーのお誘いが現れたら? 結果は概ね想像出来てしまいます。
【事前教育は誰が?】
では上記に書いてきたようなリスク回避の為に、
現時点で高校や中学で法的なテーマの授業は設けられているのでしょうか?
準備運動も泳法も教えないまま、海で泳いでいい、泳ぎなさいではあまりに危険です。
となれば家庭の責任として、親が子供に教育や指導をすべきでしょうか?
何名かこの年齢の子供を持つ知り合いに問い合わせてみたのですが、予想通り「手付かずのまま」
という答えが返ってきました。
理想論としては、本人の自覚を促して「自学自習」で免疫力を獲得出来ればベストです。
現実論として、新成人全てがこのような行動に移れるとは到底思えません。
「権利」を与え、「義務」を課すものの、「責任と自覚」を促すのは
いつ、だれが担うべきでしょうか?
【親として出来る事とは?】
私は今60代ですが、今でも鮮明に覚えていることに4月の大学入学時、キャンパス内には3,4年生らしき学生(風の?)たちが通路の左右に陣取って「学帽から学ラン」「粗雑な印刷の過去の講義のコピー集」
「訳の分からないパーティ券」など等、当時から怪しさが溢れている「商材」を売りつけようと勧誘の声を上げ続けていました。
幸か不幸か、高校三年間を区内の子弟寮で暮らしてきた私は、その手の勧誘に免疫を持っていましたが、哀れ地方から上京した直後の新入生は為す術もなく、彼らの話術と押しの強さに絡めとられ、商談コーナーへと消えていきました。
金額的にはさほどの額ではないようでしたが、ほぼ使い物にはならなかったと、後に懇意になった地方出身者の「犠牲者」同期から聞かされました。
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