「18才から成人扱い」が招くもの
今回はやや趣の異なる話題を採り上げてみました。
今後は18,19才を成年と扱うことについては既に皆さんも多くの新聞やテレビ等で
紹介されていますのでご存じの事と思われます。
【これからは自己責任で】
今50代前後の方には、この年齢の子供がいるケースは少なくはないと思います。
自分がこの年代の時、どこまで社会的責任を自覚していたか? 自分の行動に責任を持っていたか?
自信がある(あった)と即答できる方は、どれだけいることでしょうか?
新聞などで紹介されていたこれからは親の承諾なしで出来るようになったこととして、
・賃貸物件の契約が出来る。
・ローン決済での買い物が出来る。
・クレジットカードの作成が出来る。
・携帯電話の契約が出来る。
等が自己責任で可能になるものとして挙げられていました。
【タイミングが問題に?】
折しも、最近は「起業・独立」を目指す傾向がシニア世代に留まらず、
40代以下の現役バリバリの世代や、若手にもかなり浸透しています。
学生のの起業家も、卒業後すぐに会社を興し、社長となっている若者も少なくありません。
この3年にわたるコロナ禍によって、大企業に就職してサラリーマンでの安泰な生活といった
今までの概念が大きく繁忙してきたのも手伝って、マスコミも起業・独立を好意的に採り上げています。
先に挙げた事例の中で、携帯の契約も、事務所の賃貸契約も、クレジットカードの取得も
クレジットによる会社の備品等のローン決済での購入も、全て「自己責任で」可能になるのです。
こういう流れの中で、右も左もわかっていない新成人を悪徳商法が放っておく訳がありません。
少し想像するだけでも、
「起業成功の為の必勝セミナー」「絶対儲かるネットビジネス」といった怪しさ満点のセミナー、
なかにはいわゆるマルチ商法の手先や霊感商法などの勧誘目的というケースも隠れています。
特に年齢の近い20代の先輩辺りからの誘いとなれば、無下には断れないでしょう。
他にも「世界を目指すなら語学力を高めよう」「健康維持のためにスポーツジムで鍛えよう」
「栄養バランスはこのサプリで十分」等のサブスクでの入会勧誘も考えられます。
さらにこの場合は、途中解約や違約金による縛りがセットとなっていることが大半で、
どっちに転んでも高額な支払いを強いられる仕組みになっているケースもあります。
いい年をしたシニアですら丸め込まれるのがこの手の商売人ですから、新成人などはまさに鴨ネギでしょう。
タイミング的には起業・独立ブームは新成人にとっては好ましからざるタイミングだったのでは?
個人的には、そう考えています。
【未経験な新成人】
今更ですが、今までの基準であった「20才が成人」の場合には、18才に比べて2年の差があった訳です。
例えば高卒で社会に出ていれば、2年間とは言え会社という組織で働くということや、
社会的常識を修得出来る訳ですし、職場の先輩や上司から経験則に基づいたアドバイスを受けることで、一定の判断力を身につけることが可能になります。
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