落語をこれから聴いてみたい方々へ
皆さん、初めまして。落語家の三遊亭楽天と申します。これからこのアトラ50さんに記事を掲載させて戴きますので、暫くの間お付き合いの程を願います…。
仕事がら、様々な方とお会いする機会が多いのですが、よく「落語ってなんだか敷居が高そうなイメージで…」というお声を耳にする事がありますが、落語は「大衆芸能」。むしろ、非常に身近な芸能なのです。勿論、昔ながらの言い回しや江戸訛り、上方訛りなど、聴きづらい箇所も若干あるにはあるのですが、何度となく聴いていくうちに耳に馴染んで参ります。
落語は口伝で伝えられているうちに、自然とアップデートを重ねておりまして、今聴いても古さを感じません。また、古典落語からは人間の心の機微の普遍性が伝わります。
また、「落語を聴いてみたいんだけど、何処に行けばいいのかわからない」といったお声も耳にします。落語を聴いて戴くには色々な場所と方法がありますが、やはり生で聴いて戴く事を強くお薦めしたいと思います。喩えるならば、生で花火を観るのと、テレビで花火の中継を観るのとでは生の方が断然迫力があります。むしろ、別物です。これと同じ理屈でございます。
寄席、演芸場
まず、ご紹介致しますのが、寄席、演芸場です。都内には「定席」と呼ばれる年中無休の寄席が四軒ございます。
上野鈴本演芸場、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場がそうです。また、国立劇場の隣には国立演芸場がございます。我々、五代目圓楽一門会は毎月1~15日までの間、お江戸両国亭にて「両国寄席」を行っております。
また、横浜には横浜にぎわい座、大阪には天満天神繁昌亭、名古屋には大須演芸場がございます。
寄席興行の特徴としては、やはり出演者が多いという事でしょう。また、色物と呼ばれる落語以外の演芸もお楽しみ頂けます。出演者が多い分、一人当たりの出演時間は短く、軽い噺をたくさん聴くのに適しています。
ホール落語、地域寄席
お目当ての落語家がいる場合は、ホール落語や地域寄席と呼ばれる興行がお薦めです。ホール落語とはその名の通り劇場などのホールで行われる比較的大規模な落語会で、地域寄席は神社の社務所やお寺の本堂、飲食店や公民館の小ホールなどで行われる比較的小規模な落語会です。出演者が少ない分、一人当たりの出演時間が長く、思わぬ大根多が聴ける可能性が高いです。基本的に単独の興行を「独演会」、師匠と弟子の会を「親子会」、二人で行う会を「二人会」、三人で行う会を「三人会」と呼んだりします。
寄席や演芸場のある東京や横浜、大阪、名古屋以外で生の落語を聴くとなると、ホール落語、地域寄席になるでしょう。
「地元の地名 + 落語」で検索しますと、意外と身近で落語会が開催されているかも知れません。
映像、音声で聴く
やはり生の落語をお楽しみ戴くのが一番ですが、お忙しかったり、最寄りでの落語会が行われていない場合は、落語のDVDやCD、ダウンロードコンテンツの購入、動画サイトでの視聴といった方法もございます。
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