起業にも欠かせない「天・地・人」とは?
最後のビジネスパートナーとの和ですが、
起業の際に複数人で共同経営とした場合や、仕入れ先、得意先といった
パートナーとの「相性」は非常に重要なファクターです。
まず共同経営の場合、
プライベートな関係では無二の親友でも、ビジネスパートナーとしては疑問符がつく、
仕事への考え方が微妙に違う点等に目をつぶってスタートした場合、
ごく短期間に懸念された亀裂が生じることが少なくないのです。
「こんなはずじゃなかった」「こんな考えをする奴だったのか?!」「見込み違いだった」
信頼していたからこそ、
いったん失望した場合は一気に関係性は修復困難なほどに悪化します。
仕事に専念のはずが、お互いが疑心暗鬼と猜疑心を生じていれば結果は見えてます。
同じことは仕入れ先や得意先にも当てはまります。
いくら個人的には魅力ある相手であっても、条件的にメリットがある場合でも
会社組織として問題ありでは論外です。
例えば約束した期日をしばしば守らない、連絡事項がちゃんと伝わらないようでは
パートナーであることは却ってリスク要因になってしまいます。
当然そのような「外れくじ」を引かないように徹底的なリサーチが必要なことは
誰もが認識しているはずです。
ですが、ここでも冒頭で述べた「天の時」=「時間の壁」が立ちはだかります。
シニア世代になれば、人選の為にかけられる時間の猶予にも制約が生じます。
さらに厄介なのは、自身の長年の人生経験を過大に自己評価してしまいがちになることです。
特に管理職経験者の場合、なぜか人を見る目には自信ありというケースが目立ちます。
しかしながら業界の中には、その上を行く存在もいます。
新規参入者に対して商売の指導やアドバイスをセミナー形式で行う先行する同業者です。
この様な仕事をする中には、そういったセミナー収入がメインといった「ひよこ食い」
という注意すべき存在も混在しているのです。
全てとは言いませんが、遥か過去の成功事例や言い古されたようなノウハウを
全12回、24回コースといった「長期契約」することで小出しにするような研修は
殆どの場合、無駄な投資と貴重な時間の浪費しか遺しません。
同様に
異業種交流会などでパートナー探しの場合でも、相手をよく知りもしないうちに
場の雰囲気に呑まれてしまって高額の受講契約等を締結をしてしまうケースもあります。
特に前職の会社で経営に携わってきたような管理職の方ほど引っかかっているようです。
先に書いたように自分の経歴や実績が、過度な自信に繋がり、独断や即断即決に奔るようです。
以上、ここまで紹介してきた「天・地・人」の3つの要点の中で、
最後の「人」に関する課題が、最も起業・独立の際に時間をかけて吟味すべきものであり、
起業のタイミングや立地、市場性がどれだけ的を射ていたとしても
この課題がクリア出来なければ、期待した結果を入手することは難しいと言えるでしょう。
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