シニア就労に気になる兆候が?
3年目のコロナ禍の初夏を迎えました。
ようやくここ数か月、私の周囲では
延び延びになっていた起業相談や、再就職の検討等、
第二の人生の為の準備のための行動が再稼働を始めたようです。
そのような「光の差し込む出口が見えてきた」という感触とは裏腹に、
気になる統計やそれに関する記事が目に留まりました。
今回はシニア世代の「気になる離職後のスタンス」について紹介します。
【労働力人口の推移】
総務省の「労働力調査」によりますと、
この10年間で労働力人口は5%近く増加しているとあります。
要因としては、
女性や高齢者の労働力が加わったこととありました。
これが、2020年春のコロナ感染の初期段階でまず女性が、
続く2021年の春以降には男性の離職者が増加し、今も続いているようです。
この中で気になったのが、
男性離職者の中で「高齢者の非労働力化が顕著」になった点です。
いったん職を離れた後、再就職等で再び仕事に就くことをしない点です。
2021年の非労働力人口は、65才以上の男性で1,021万人で、
2019年と比較して12万人ほどの増加となっているようです。
この期間の非労働力人口自体は減少しているにもかかわらずです。
【離職したままでいる理由は?】
身近な事例ですと、
シルバー人材センターの登録会員数は20年ぶりに70万人を割ったそうです。
主な要因としては、
コロナ感染への不安から外出自体を控えるようになったことや、
希望する職種での仕事が大きく減少したことがその要因とされています。
同じコロナ禍による原因として挙げられるのが、「コロナ倒産」でした。
小規模倒産の増加がこの時期には増加しており、2020年2月から2022年5月までに
コロナが原因での倒産件数とされるものは、約1,900件だそうです。
この件数は、全倒産件数のうち過半数を占めており、
さらに、2021年は2020年の倍以上の件数となっているとありました。
ここでもコロナの長期化がこのような結果を招いたと言えるでしょう。
小規模倒産の内訳をみると、その多くは自営業で高齢の高齢者が目立つようです。
倒産や廃業となった後に、新たに起業、又は再就職といった意欲を持つことは難しく、
そのまま非労働力人口に移行したままとなるようです。
業種別で見てみると、やはりここまでの傾向としては
飲食業や宿泊業が先行き不透明や、ここまでの長期にわたる営業不振の前に 人材募集は
未だに慎重な姿勢にならざるを得ず、このような傾向も再就職の幅を狭めているようです。
【第二の仕事の選択に影響】
仕事は続けたいが、感染リスクを考えると踏ん切りがつかない。
希望する職種は競争が激化しており、希望する仕事になかなか就けない。
それ以前に希望する仕事での募集が、ない。
働く気はあっても、上記の理由で躊躇しているシニア世代。
事業の再拡大を図ろうとする企業側も、
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