起業を目指す貴方は自重派、拙速派?
【はじめに】
年初から春先にかけて徐々に復活していた脱サラからの起業・開業相談ですが、
ここにきての感染拡大の影響で、再び尻すぼみになってきています。
開業以来少なくはない起業独立に関する相談やアドバイス、指導を行ってきた中で、
ある特徴に気付きました。
起業を考える方には大きく分けて2つのタイプに分類できるということです。
今回はこの点について紹介したいと思います。
【起業:自重派】
在職中の方で、
既に具体的なプランをお持ちで、概ね家族の理解も得ており、
最大の課題とも言える初期費用の面での不安も無し。
この様な環境にありながら、
なお検討を重ねる日々を過ごす起業志望者という事例です。
いろいろな事例がありましたが、ひとつだけ事例を紹介します。
約2年前の話ですが、個人情報なので詳細は書きませんが、
既存の商売を全く違う視点からアプローチするもので、
正直「目からうろこ」的な感動を覚えたビジネスプランでした。
安定した企業に在職中で、収入は確保出来ており、
会社も業務に支障ない範囲での副業容認という実に恵まれた環境にありました。
まずは週末起業で「試し営業」を始めて、
ある程度の実績を重ねてから本格開業を検討する。
といった時間をかけての起業・独立でも十分成果は見込めると判断し、
その旨を伝えました。
当人も「これで踏ん切りがつきました。」
「開業時は即連絡を入れますから御出でいただければ幸いです。」
とまで煮詰まっていたのですが…
その後2年、音沙汰がありませんでした。
「まあ、便りのないのは良い便り、忙しくてそれどころじゃないのだろう。」
と思っていました。
それが、先日連絡が入りましたが、再びの相談の話でした。
面談で驚いたのが、未だに週末起業すら実行していなかったのです!
それどころか、当時ほぼ満点と思った起業プランに未だにあれこれ手を加えていたのです。
当人曰く「より完璧なプランがあるのではないかと思うと、踏ん切りがつかない。」
「今でなくても、在職中の仕事のめどがついてからの方が、迷惑をかけないで辞められる。」
「もっといい立地の物件が、出てくるような気がして…」 など等。
個人的見解ですが、「実にもったいない」 ケースでした。
結局この手のタイプは「最後の踏ん切り」「最初の一歩の踏み出し」が出来ないのです。
残念なことに、綿密な計画やリサーチが出来ているにもかかわらず、自信がないのでしょうか、
あるいは「綿密な計画をすることが趣味」だったのでしょうか?
このパターンに共通する傾向としては、
悪い意味で恵まれた環境(居心地のいい職場、会社)にあるという点です。
皮肉な見方をすれば、
余裕のある生活環境の中だから、余裕を持った俯瞰的な視野で起業に向き合える。
発想力や企画力、計数管理は長けているものの、最後の決断力と行動力が伴わない。
凡人の私から見れば、繰り返しになりますが、「実にもったいない」話でした。
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