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職務経歴書の書き方の注意点

裏を返せば、最初の5行、または1ページ目の出来によってはや選別が可能ということです。

 

 ここでも意識しておくべきは「自分が言いたいこと」の前に「相手が関心を持ちそうなこと」

を想定した内容にすることです。相手が聞きたいことだけに絞り込み、削ぎ落した内容であれば、

無駄に延々と自身の経歴を並べ立てる必要は無いのです。

 

 当然ですが、最終的な記載内容は頭に叩き込んでおき、

面接時の追加質問や詳細説明を求められた時への対応にも備えておくのは言うまでもないことです。

 

 

3)実績の表現にも留意しましょう

 仮に営業職での実績を記載する場合、数字の表現には複数の切り口があります。

 

予算達成率でみる。

連続予算達成の期間でみる。

対前年比100%超えの実績でみる。 

 

 所謂「ノルマの達成」に関するデータで見る他にも、 

 

エリアシェアトップの維持期間

エリアシェアトップの獲得回数記録

新規開拓の取引先獲得数

 

  といった「組織への貢献度」のデータもあります。

 

 今年の実績は予算達成率では未達成(96%)に終わったが、

実績自体の前年対比では120%だった。

 

 この場合の事実は、

「予算達成率は96%でした。」であり「前年比120%を達成しました。」でもあるのです。

 

 この事実をどう表現するかで、相手に与える印象は大きく変わってしまいます。

 

 個人の成績以外であっても、

新規開拓に実績を残したのであれば直接の営業マンとしてではなく

新人教育や営業指導という面からの訴求が可能です。

 

 実際、現役時代は営業成績が今ひとつだったものの、

第一線を退き若手の指導に就いた途端、見事な教育指導を行い、

その結果として多数の優秀営業マンを育成したケースもあります。

 

 自分では今一つの特徴と思っても、

第三者から見れば得難いスキルや経歴ということは少なくありません。

過度な謙遜は止めにして、思い当たる実績や第三者からの評価については遠慮なく記載して下さい。

 

 

終わりに

 前々回のコラムでも紹介していますが、

自分の強みや差別化ポイントは案外自分では気づいていないものです。

 

 皆出来ていて当たり前ということが、実は誰もが出来なかった行動だった。

そんな発想は誰も思いつかなかった、など等、他人から言われて初めて自覚する。

 

 本当の意味での「個人の強み」はこういうものと私は信じています。

 

 同じ様に再就職や転職を目指す場合であっても、

前職(または現職)と同じ職種、同じ業種で目指す場合と、全くの異分野を目指す場合では

職務経歴書に記載する内容は異なるはずです。

 

 前者の場合であれば今までの実績や経歴は、そのまま理解され、通用する内容と捉えられますが、

後者の場合は「その実績や経歴をどうこの異分野で活かせるかを訴求する」ことが重視されます。

 

  当然求められる人材によって訴求する内容にも差が生じてきます。

一社ごとに、一職種ごとに「一品ものの経歴書」作りをすることが、より採用担当者の関心を惹く

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