保険の衣をまとった投資信託 変額保険 その2
また、加入してから早期に解約する場合、保険の性格上、解約控除(一種のペナルティ)がかかります。これは解約の時期などによって金額が異なりますので一概にいくらとは明示できませんが、ユニットリンクの場合ですと10年未満の解約にはかかります。
言い換えますと、運用期間中に死亡した場合、保険金が増えることはあっても減ることはないということ。よって変額保険は、死亡保障が必要で、かつインフレに対応しつつ死亡保障を大きくしたいという方、さらに死亡保障をつけた上で、老後の年金を準備したい方には向いている商品といえます。
ただし、一般的に一時払いではなく「積立型の変額年金保険」の場合は、払込期間中の死亡保障額が払込保険料累計額やそのときの運用実績によって変動するのでご注意ください。
4.年金としての受け取り方
また、将来年金として受け取りたい方々に、その受取方法がいくつか準備されています。アクサ生命のユニットリンクですと、①終身保険に変更 ②年金として受取(10年保障期間付終身年金と3,4,5,10,15,20年確定年金) ③一時金として受取 の3つがあります。
5.変額保険を選ぶメリット
投資信託と比較すると、変額保険はコストがかさむ商品ではあります。将来のことは誰にも予測できませんが、一般的にコストを含めたパフォーマンスでみると、やはり投資信託の方が有利な金融商品と言えるでしょう。しかし、変額保険を選択するメリットも当然あります。
その最大のメリットは、スイッチングがある一定の制限下では、無料でできることです。例えばアクサ生命のユニットリンクでは、インターネットを通してスイッチングを行うと、月に1回(年12回)までは無料です。これは変額保険の積立期間が長期であることを考えますと、ポートフォリオの見直し回数としては十分だと言えるでしょう。
さらに、保険ですので、生命保険料控除が使えること、据え置き期間中は分配金がありませんので、課税の繰り延べ効果が発揮できること、等が、変額保険を選択するメリットです。
6.では、変額保険に向いているのはどんな方か?
最後に、ではどんな方が変額保険に向いているか、まとめてみました。
① 死亡保障と投資を一つの商品で同時に考えたい方
② 投資の初心者で、あまたある投資信託の中から選ぶのが困難な方、また手間だと思う方
③ 一定期間少なくても10年程度は、お金を固定することが可能な方
また、最近貨幣の分散投資として、外貨建ての保険+資産運用の商品も出てきました。
その一例として、ジブラルタ生命の「リタイアメントインカムプラス(豪ドル建て)」などの商品があります。分散投資の一つとして、さらに積極運用の運用先の一つとして、研究していくのも良いかもしれません。
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