『第二の人生を応援する行政書士』寺田 淳行政書士
行政書士として、相続や遺言関連などを専門領域とし、また、自身が50代で起業した経験から会社を早期退職した方の起業サポートなど50代以上の方々の様々な支援をしている寺田淳行政書士事務所代表の寺田氏にお話しを伺いました。
――世の中には多くの〇〇士などの士業がいますが、行政書士の業務をあらためて教えてください。
運転免許センターなどでワゴンタイプの免許申請書を作るのが、一番身近な例かもしれませんね。他の例では書類の作成代行で、内容証明郵便の作成、相続関係で正当な相続人や相続財産の確定、戸籍や住民票から人数の確定、登記簿や名義の確認などを全部すませて現在の状態をお伝えします。
扱う品目だけでいうと1万件くらいの代行や作成をできます。
また、商売上、喫茶店や飲食店などでは定期的に保健所へ書類を提出しますが、それを怠ると最悪の場合は営業停止処分です。われわれにお任せしていただければ前回との相違点などを管理し、心おきなく本業に集中できます。
基本的には時間や手間がかかる手続きの依頼が多いですね。
――例えば相続問題だとして、誰に相談したら良いのか分からないですよね。
皆さん法律相談というと、最初に検討するのが9割方は弁護士です。しかし、敷居が高いと感じて、どうしようと躊躇しているうちに時期的に手遅れになってしまい慌てふためく、というケースも多いんです。そういった相談事に対しては、われわれ行政書士も窓口になれますし、その内容(状況)によっては無料で弁護士や税理士などその専門家を紹介しています。
「このトラブルは弁護士!」「この悩みは行政書士!」というのは分からないと思います。そういった事は気にせずにお気軽にご相談ください。
――田舎のお墓事情。
最近多いのはお墓の相談ですね。田舎でもう使われなくなったお墓をどうするか。お寺さん側がお墓の移転にノーと言いがちです。今の家のある方の役所と田舎の役所、双方に顔を出して許可証のやり取りや離檀料交渉の代行をします。墓じまいをする方も増えていますね。
――相続に対する準備。
最近の相談実例で他には、子供がいない70代のご夫婦で、死別後や認知症パートナーの今後についてどうしたらよいか、子供がいない場合の相続財産の取り扱いについての漠然とした不安などですね。
遺言書の作成で回避できるトラブルもありますし、遺言内容の不備によっては無効となる可能性もあることをお教えします。
――起業サポートもされていらっしゃる。
起業に関わる書類を作りますが、それ以外の部分のアドバイスも多いですね。
定年前後で起業される方が増えていますが、私自身が20年間サラリーマンをやってきた後に起業しましたので、同年代の人と同じ経験が多少なりともあります。