美味しいボジョレーヌーヴォーの種類と選び方
ボジョレー・ヌーヴォーに色々な種類があることをご存知ですか? フランスの東に位置するブルゴーニュ地方、そのボジョレー地域内には無数の葡萄畑があり、それだけワインの味も無数にあります。
同じ畑に同じ品種でも育てる人が違えば味も違ってきます。ボジョレー地区にある3,000件以上の生産者から、ワインの素人である私達はどのようにして美味しいボジョレーヌーヴォーを選んだらよいのでしょう。
厳選されたボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー
ボジョレー地区には96の村があり、それぞれで異なるワインを作っています。ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーはボジョレーエリアの中でも優れた39の村に限定したボジョレーです。
ヴィラージュとはVillages、つまり村の意味にあたります。畑ごとに葡萄の収穫量、ワインに含まれるアルコール度数などが普通のボジョレーより厳しい基準になります。
ここで収穫されたガメイ種のブドウがマセラシオン・カルボニック法によって発酵され新酒ワインとなり、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーが誕生します。解禁日に販売、購入できますが、通常のボジョレー・ヌーボーよりお値段は少し高めになります。
ヴィラージュ・ヌーヴォーの見分け方
普通のボジョレー・ヌーヴォーとボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーの違いはラベルにあります。ワインの表面にはられているラベルを見ると、比較的小さい字で、
「APPELLATION BEAUJOLAIS CONTROLEE」
と印字されています。
一方ヴィラージュ・ワインは、
「APPELLATION BEAUJOLAIS-VILLAGES CONTROLEE」
のように「VILLAGES」の文字が追加されます。
この「APPELLATION (生産地名) CONTROLEE」という表記はAOCというフランスの基準で規定管理されているフォーマットであり、ボジョレー・ヌーヴォーを含む全てのAOCワイン(原産地統制呼称ワイン)で共通です。
高級フランスワインで有名なボルドーワインなら「APPELLATION BORDEAUX CONTROLEE」となり、さらに高級になるとBORDEAUXの部分が村名や畑名に限定されていきます。
日本で販売されるワインの中には銘柄の名前よりも上に大きな字で「BEAUJOLAIS-VILLAGES PRIMEUR」と分かりやすく印字されたラベルもあったりします。
PRIMEUR(プリムール)は「初搾り」といったニュアンスで、ヌーヴォーと同じ意味にあたります。このヴィラージュ以外の村で作られたワインは、一般的なボジョレー・ヌーヴォーとして出荷されます。