2022年9月23日、西九州新幹線の開業により、佐賀・武雄温泉駅、長崎・長崎駅間の移動が快適になりました。今まで行ったことがなかったという方も、この機会に旅行を計画してみてはいかがでしょう。

今回は新幹線の停車駅である佐賀県嬉野市と、お隣・武雄市のおすすめスポットを紹介します。地元素材で作るグルメやお茶、家族で楽しめる体験施設など実に多彩。源泉かけ流しの温泉も見逃せません！

※この記事は2022年10月29日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信：じゃらんニュース

西九州新幹線の開業で、嬉野・武雄へのアクセスが便利に

2022年9月に西九州新幹線が開業

日本最西端の新幹線として登場した西九州新幹線「かもめ」。世界的デザイナー水戸岡鋭治氏によるスタイリッシュなデザインに仕上がった車両は、武雄温泉駅～長崎駅間を約30分で走ります。博多からは武雄温泉駅での乗り換えが必要ですが、これまでより乗車時間が短縮されました。

西九州新幹線の開業でより便利に

佐賀県西部に位置する嬉野市は九州屈指の温泉地として有名な場所です。市内各所に湧く温泉は“日本三大美肌の湯”に数えられるほどの名湯で、とろりと滑らかな湯が肌を潤してくれます。また市内中心部には温泉施設や無料の足湯が点在。ランチには源泉を使った「温泉湯どうふ」が名物ですが、ほかにも、嬉野茶や地元の茶葉で作るスイーツなどがそろうカフェも多いので、ぜひ味わってみて下さい。

名湯湧く温泉施設をはじめ、名物のランチスポット、おしゃれカフェなど気になるスポットがたくさん！ここからは嬉野・武雄のおすすめスポットを紹介します。

うれしのお茶ちゃ村【嬉野】

不動山の入口・平野に店を構える「うれしのお茶ちゃ村」。地元名産の嬉野茶を販売していますが、店内にお茶の製造工場があるため、炒りたての緑茶や紅茶を手に入れることができます！しかも工場価格で購入できるのが嬉しいポイント。

お店のオリジナル日本茶「カテキン煎茶」をはじめ、「極上玉露」（100g3240円）などの茶葉から「徳用ほうじ茶」（500g864円）といった商品まで種類豊富にそろっています。

店内にあるお茶の仕上げ製造工場からは、お茶の豊潤な香りが漂います。買い物ついでに工場見学をしてみても楽しいですよ！「抹茶ソフトクリーム」（300円）や「嬉野銘菓 お茶ちゃ村の手作り最中」（972円）などのスイーツもおすすめです。

嬉野温泉 公衆浴場 シーボルトの湯【嬉野】

ゴシック調建築の洋館が印象的な嬉野市営の公衆浴場。男女それぞれに開放感溢れる大浴場を備え、嬉野自慢の“美肌の湯”が満喫できます。

湯は無色透明でぬるぬる感が強いのが特徴です。入浴中はサラッとした肌触りが心地よく、皮脂や分泌物を乳化して洗い流す効果があるといわれ、湯上がりには肌がすべすべになると言われています。弱アルカリ泉でPh値は7.5～8.5と高濃度。神経痛などにも効果が期待できるとされています。

嬉野温泉旅館 大正屋 椎葉山荘

嬉野温泉街から離れた静かな山間、清流・椎葉川沿いにある「嬉野温泉旅館 大正屋 椎葉山荘」。上質な嬉野温泉の湯処を備えており、本館の温泉は宿泊者専用ですが、温泉館「しいばの湯」は日帰り利用も可能です。

「しいばの湯」で満喫できるのは、嬉野に湧く美肌効果が高いとされる温泉。渓流沿いに露天風呂があり、川のせせらぎを聞きながら、源泉をたっぷりと浴びる至福の時間が過ごせます。また露天の大浴場は嬉野随一の広さを誇るため、思いっきり足を伸ばしてリラックスできます。

「大正屋」「椎葉山荘」「湯宿清流」のいずれかに宿泊すると、全5箇所の温泉処を無料送迎付きで巡ることができる「三宿五つのお湯めぐり」も可能です。温泉好きの方はぜひチェックしてみては？（詳細は要問合せ）。

元祖忍者村 肥前“夢”街道

「元祖忍者村 肥前“夢”街道」は江戸時代の町並みが再現され、忍者体験が楽しめるテーマパークです。手裏剣投げ体験ができる「忍者手裏剣打道場」をはじめ、多彩なからくりが仕掛けられた「からくり夢幻屋敷」、葉隠流忍者検定の問題を探しながら進む「忍者クイズ迷路」など、楽しいアトラクションが満載です。さらに忍者衣装レンタル（2歳～小学生以下1000円）をすれば、忍者気分を盛り上げます！

大道芸「ガマの油売り」や「忍者ショー」といった催しも連日開催。平日限定で入園料＋忍者衣装レンタルを利用すると、忍者ショーや手裏剣投げ体験などが1回無料になるお得なサービスもあります。

宗庵 よこ長

1957年創業の「宗庵 よこ長」は、「温泉湯どうふ」の発祥店と言われる名店です。「温泉湯どうふ」とは嬉野温泉の源泉を使った嬉野を代表する名物料理。濃厚でまろやかな豆腐を温泉水で煮込むと、とろ～りなめらか食感に。

「宗庵 よこ長」では味、風味、食感の良い自家製造の豆腐を使用しています。濃厚で旨味溢れる豆腐を温泉水で煮込むと、とろ～りなめらか食感に。さらに豆腐の旨味が溶け出した湯汁も美味しくいただけます。「お子様湯どうふ」（690円）もあり、子連れ利用にも便利です。

茶心の宿 和楽園

宿泊、日帰り共に利用できる温泉があり、嬉野自慢の“美肌の湯”に地元特産のお茶を浸したお茶風呂が名物となっています。露天風呂に備えたお茶風呂は、嬉野温泉本来の効能や肌触りの良さはもちろん、お茶エキスたっぷりの湯から漂う香りでも最高の癒しを与えてくれます。温泉はナトリウムを多く含み、角質化した皮膚を滑らかにするのだとか！

温泉だけでなく、佐賀の素材を堪能できる会席料理もおすすめです。季節の野菜や鮮魚、嬉野茶しゃぶしゃぶで味わう特選牛など豪華なメニューの数々を堪能できます（内容は時季によって異なる）。

茶屋六地蔵prodece by中島美香園

摘み取りから製造、販売までを行う嬉野茶専門店「中島美香園（なかしまびこうえん）」直営の和カフェ。100年以上にわたり、嬉野茶を作り続ける老舗の一杯は甘みを感じる濃厚な味わいが特徴。鼻を抜ける上品な香りを楽しむことができます。

大福や佐賀特産の小城羊羹などが付く「抹茶セット」に加え、自家製ブレンド茶葉を使ったジェラート「嬉野じぇら～と」（シングル385円～※店内利用の場合）なども販売しています。

轟の滝

嬉野市中心部の温泉街から長崎方面へ1kmほど進むと現れる名所「轟の滝」。高さは約11m、三段の滝が形成されており、水の落ちる音が、雷のように轟くことからその名が付いたと言われています。その名の通り、約2500㎡の滝壺へ勢い良く水が流れ落ちる様子は迫力満点です。

周辺に広がる公園は大自然を見渡すロケーションが自慢で、春になると美しい桜が訪れた人々を和ませます。嬉野の散策にぜひ訪れてみては？

豊玉姫神社

嬉野温泉街に鎮座し、海神の娘・竜宮の姫君で美しい肌の豊玉姫大神を祀る「豊玉姫神社」。古くから湯治客が皮膚病の平癒を祈願することも多くあった神社です。白肌美人になるという言い伝えが残るスポットで、境内の「なまず様」に水をかけ、“白磁の肌”を優しくなでて美肌を祈願することができます。美肌だけでなく肌の病にもご利益があるとされています。夜間はライトアップされ、「なまず様」が美しく輝く様子は感動的です。

境内各所に小さな「なまず様」が祀られているので、探してみるのも楽しいですよ！また、見た目もかわいいお守り「白磁なまず根付」（800円）が評判。「美肌祈願の絵馬」（400円）の奉納もできるほか、2022年11月からは「美肌守」も頒布される予定です。

ハミルトン宇礼志野

和と洋のテイストが調和した空間が印象的なホテル「ハミルトン宇礼志野（うれしの）」。温泉施設は日帰り利用も可能で、開放感抜群の露天風呂をはじめ、内湯の大浴場でとろりとした“美肌の湯”を全身で浴び、存分にリフレッシュしましょう！

内湯の大浴場は行灯スタイルの照明や陶製タイルで装飾された大正ロマンを感じさせる雰囲気が魅力です。ピラミッド型の屋根が印象的な露天風呂は石造りで趣きがあります。1日5回の男女交代制で、どちらのお風呂も楽しむことができますよ。

地産地消をモットーに、佐賀の旬の素材の旨味を最大限に引き出したイタリアンレストラン「トレ・コローネ」も好評です。朝食、ランチ、ディナーとそれぞれで絶品のコース料理を提供してくれます（利用時は要予約、コース内容などは季節などで異なる）。

肥前吉田焼窯元会館

吉田地区に点在する6社の窯元の作品と1社の商社の商品が集まる「肥前吉田焼窯元会館」。肥前吉田焼は400年以上の長い歴史のなかで培われた高い技術が今に受け継がれています。丈夫で使い勝手が良く、カラフルな色合いやユニークな小物など食卓に彩りを添える作品がそろっています。

ギャラリーでの商品展示、販売に加え、工房見学の申し込みなどを行っています。さらに小さい子どもも気軽にできる「絵付体験」（4寸皿880円～）、「手びねり体験」（1人2310円）などの体験も行っています（それぞれ完成品の到着まで約1ヵ月半かかる。送料別※予約、詳細は要問合せ）。

ブーゲンハウス嬉野

25種類約400本が咲き乱れるブーゲンビリア植物園「ブーゲンハウス嬉野」。展示ハウスで栽培されているので、年間を通して花を楽しむことができます。黄色や白、ピンクの混在咲、八重咲など珍しい品種もあり、特に黄色の「カリフォルニアゴールド」は金運を招くともいわれているのだとか！

ハウス内を歩けば、頭上を覆うように咲く圧巻の花のトンネルがお出迎え。屋内型で天候に左右されることなく、いつでも満開の花を見ることができます。室内にフリードリンクサーバーがあり、お茶やコーヒーが飲み放題なのも嬉しいポイント。ドリンク片手に散策したり、ベンチで休憩しながらゆっくりできますよ。

受付や入場ゲートがあるエントランスハウスに併設した売店も要チェック。地元の特産品のほかにも、ブーゲンビリア染めや鉢植えといったブーゲンビリア関連のオリジナル商品もそろっていてお土産選びが楽しくなります。

MILKBREW COFFEE

ナカシマファーム直営のスペシャルティミルク＆コーヒーショップです。水出しコーヒーならぬミルク出しコーヒー“ミルクブリュー”という、新たな一杯を打ち出しています。嬉野市の酪農家・中島大貴氏が大切に育てた牛のミルクは濃厚で甘さも段違い。浅く焙煎したライトローストのエチオピア豆を、その搾りたてのミルクにつけ込むことでフルーティな味わいに仕上がるのだとか！

看板メニューの「ミルクブリュー」をはじめ、「ナカシマファームラテ」（600円）や「ミルク」（500円）のドリンクほか、「ソフトクリーム」や「フロマージュブランのパンナコッタ」（700円）といった絶品ミルクで作るスイーツもあります。「キッズミルク」（100円）、「キッズソフト」（200円）、「キッズパンナコッタ」（200円）は小学生までのキッズたちが注文できるメニューです。