ファイナンシャルプランナー中村 伸一が提案するライフプランと最適なマネーデザイン
お客様は自分の身内のように考える
――IFAについて。
アメリカでは主流なのですが、IFAという仕組みがあります。日本はまだそこまでいっていなくて、証券会社に所属しているセールスマンが自社の商品として売るわけですが、これでは中立性というかバランスがとりづらい。私達IFAの場合はノルマがあるわけではありません。お客様にとって何が一番いいのが、ライフプランに沿って最適なものをオススメできるのがIFAの特徴です。
また、ノルマがあると短期的な視点になりますが、IFAは一生涯にわたる長期的なお付き合いが可能で、信頼関係が大切になってくるんです。単にお客様、というわけではなく自分の身内のようにご提案します。
――最近多い相談は?
色々な事例を抱えてますが、最近多いのは相続絡みですね。ご両親が亡くなるケースで、奥様や旦那さん、お子さんなどが残された後にお金が絡んでくると対立してしまうケースがどうしても生まれてきます。そこで冷静な目でアドバイスできるのが私達FPです。相続についてはFPだけで解決出来るものではなく、チームを組んで弁護士や司法書士、行政書士、税理士の方々と対応していきます。
将来起こりうる”マイナス”も可視化し、それを補うための提案をする。
――中村さんが提案する投資について。
資産運用のひとつとして、現物の収益不動産への投資もご提案する場合があります。私達は宅建の資格も持っておりますので、仲介も行います。しかし、単なる仲介ではなく、FPとしての見地から、その方のライフプランにとって本当に必要なのか、本当に収益性に耐えうるものか、家賃や経費を時系列でお作りして、例えば10年後に必要な修繕費とそのための積立方法などをご提案します。そこで生命保険などを使う方法もあります。お金を貯める方法も色々ありますから。これは不動産業者ではできませんから、FPの強みでもありますね。キャッシュフロー表を作って様々な積立の方法を提示してご納得いただいています。
50代は将来に対しての備えをする最後のチャンス。
――アトラ50読者に。
50代の方は現役で働いてる方が大部分かと思います。お子さんは大学に入られたり、自立したライフステージに差し掛かるケースが多いと思います。そうなるとお二人の老後資金を貯める最後のチャンスなんですね。公的年金が出てくるのは64、65歳になってから。そこへ向けていかに老後資金を貯めるか。はっきりいって公的年金だけで老後をエンジョイはできません。国もそのことをよくわかっていて、自分達で準備してくださいといっています。
税金とは国からのメッセージでして、NISAという制度が実施されましたが、これは貯蓄から投資へ、というメッセージなのです。そこをFPが汲み取り、皆様へ分かりやすくご提案します。