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久しぶりの新人営業マン指導を行って

【はじめに】

 コロナ明けを待っていたかのように

ほぼ4年ぶりに若手営業マンへの研修の依頼を頂きました。

 

 私も久しぶりの実戦の舞台でしたが、

4年前よりも顕在化していた営業の課題について紹介したいと思います。

 

 

【アクシデントで露呈した実状】

 まずは社内での新企画のプレゼンを実際に演じてもらい

気になった点を採り上げていく際にあった出来事です。

 

 プレゼン資料は予めコピーしたものを配布済みで

登壇者はパソコン画面からモニターに映像を映してスタート、

のはずが、パソコンがいきなりの故障で出鼻を挫かれました。

 

 研修担当の管理職が即断で

「仕方ない、ホワイトボードにポイントを書き出して説明して。」

 

 渋々若手社員が企画書の要点の箇所をピックアップして書き出したのですが、

かなりの頻度でコピー資料の文字を凝視してから「漢字で」ボードに書いてました。

その漢字に誤字が散見し、後半は漢字表記を諦めて「ひらがな」で書き始めたのです。

さすがに管理職が「もういい、口頭で説明して!」と修正を図りました。

 

 コロナ禍のせいばかりではないと思いますが、

今までは入力すれば自動で漢字表記に変換される、

読むことは出来ても自筆では書けない。

でも特にそれで不具合を感じることなく過ごしてきたのでしょう、

その結果、事態の変化に柔軟な対応が困難になったのでしょう。

 

 似たようなケースは30代40代でも見受けられましたが、

いわゆる「臨機応変の対応」のスキルの低下・劣化は拡大中のように感じました。

 

 偶然でしたがアクシデントのおかげで一つの課題が浮かび上がってきたのです。

今回は社内のプレゼンの想定でしたが、これが競合他社とせめぎ合いをしているような

大口の得意先の席だったとしたら、相手はどういったイメージを抱くでしょうか…?

 

 

 もう一つは些細なことですが、別の打ち合わせの際に、

やはり新人の営業マンでしたが、用意してきた販売計画の中で

一部設定ミスがあり、記載した金額を修正することになったのですが

電卓もスマホも持ち合わせていないことで計算出来ません、

電卓を持ってきますと席を立とうとしたのです。

 

「この桁数なら筆算で出来ますよ、わざわざ取りに行かなくても。」

と私は軽い気持ちで話したのですが、「ひっさん? って何ですか??」

というリターンにこちらも「!?」となってしまいました。

 

 過度なデジタル依存の結果、アナログな対応力が衰退していたという事実、、

企画内容やプレゼン能力以前に難あり、と言う実態に大いに驚いたものでした。

 

 

  

【対面商談を知らない、指導出来ない!?】

 次はいよいよ得意先に出向いての次期販売計画や新商品の機能説明、

仕入れ価格の申し入れと言った実務段階での課題です。

 

 これは確実にコロナの4年間が大きく左右した現象と私は考えますが、

この会社に限らず、多くの会社で同じような事態に遭遇したのではと思いました。

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