減築リフォームにはメリットが多い! 子供の独立後に自宅をダウンサイジング
長らく子供が使っていた部屋は、就職や結婚などの独立後に使われなくなります。そして気がつけば滅多に誰も入らない物置部屋になっています。
比較的新しい一軒家ならそのまま住み続けて問題ありません。これが築何十年も経って老朽化した状態の家だと、雨漏りや隙間風などがちらほら目立ち始めて断熱性能が低下してきます。不要な修繕費がどんどん増えてくるのです。
そこで注目されているのが不要な部屋を部分的に取り壊して縮小する減築リフォーム。数々の利点があり、家は大きければ良いとは限らないことが分かります。
冷暖房費が安くなる
部屋が減りますから、そこを冷やしたり暖めていた余分な光熱費が浮きます。クーラーの電気代もなくなるし、冬場の灯油代やガス代も消えて経済的。長期的にみると支払うお金が少なく済みます。
掃除をする手間も部屋の分だけ減らせます。家事が楽になるので50代、60代の主婦の方には嬉しいですね。2階をなくして平屋建てにダウンサイジングするとさらに利点が。重い掃除機をかついで階段を上がる労力がなくなります。
また、上階に逃げがちだった暖気が一階に溜まり、リビングがすぐに暖まります。光熱費も減り、掃除家事の手間も減る減築リフォームはエコにもつながる節約主婦の味方だといえるでしょう。
庭の楽しみが増える
一階の部屋を削って開いた土地をどう活用するか、夢が膨らみます。使い方は自由です。
部屋が減ると、必然的に収納スペースが少なくなることを意味します。だからといって外置きの収納庫を設置しては本末転倒。それより本当に住みたいと思える家を目指しましょう。
前から憧れていた、おしゃれなウッドデッキにしても可。減築して新しく作ったテラスで晴れた昼にカフェを楽しめます。
土を用意して小さな畑を一枚耕すのも充実します。こじんまりプランターで栽培するのと違い、本来の野ざらしな畑いじりは自然と共に暮らしている実感が湧き、家庭菜園を通じてダイナミックな四季の移ろいを味わえるでしょう。
地震や強風に強く安全性が向上
2階建てなど躯体の大きい家は重心が高く、地震や嵐など揺れの影響を強く受けます。雪国の家は高床式住宅で1階を駐車場と設備室にして、3階建てのように設計されていたりしますね。古い家だと梁や柱がギシギシと大きい音をたてますから不安を煽られ、快適な家とは呼べません。
減築リフォームで2階部分を減らしたり完全に削除し、さらに現代の建築基準に合った補強を施すと低コストで耐震性も高い安心できる新築同様のコンパクトない自宅に生まれ変わります。
さらに、減築リフォームでは延べ床面積が少なくなるため、建物を再評価すると固定資産税が安くなる場合があります。住みやすくなる上に、おサイフにも優しいので助かりますね。広すぎてムダの多い家に今後も住み続けるか、経済的でコンパクトエコロジーな減築住宅で快適に暮らすか。色々イメージしてみて減築リフォームを検討してみるとよいでしょう。