分譲ワンルームマンションの販売価格は単に手頃ではない
建物が大きくなるほど、修繕費用が高額となります。
これもマンション管理規約で決められていて費用が負担となります。
毎月1万円とした場合は10年で360万円、これら2つを合わせて30年で720万円にもなります。
1200万円で分譲マンションを購入したとしても、その後にさらに、購入額の10分の6もの費用を支払わなければならないという制約が秘められています。
大きな物件の一つを分け合って購入することで、購入額が少額に思えるかもしれませんが、大きな建物であることは、費用総額が大きなものであることにはわかりがありません。
それに比べて、1人のオーナーが1棟すべてを所有することは、それほど大きな建物ではないため、建物の総額、管理費用や修繕費用は、びっくりするほど巨額となるものではありません。
その一人のオーナーが1物件すべてを所有するのであり、「共有物件」とは違い、の判断と選択次第で、いくらでも工夫ができるものです。
これらの必要費用に加えて、マンションの管理組合の運営能力も問題となります。
例えば、中古物件の完成時の10数年前に立ち上げられた過去の管理組合の仕組みはなかなか改善されず、管理組合が崩壊して収拾がつかないものもあります。
そのさらなる悪影響として、管理組合がその建物の各部屋のオーナーから適切に管理費や修繕積立金を回収することができず、マンション全体の運営費や修繕積立金が必要な額に満たないケースも多々あります。
そうなると、もうそのマンションには悪いうわさが広まり、運営自体が成立しなくなるでしょう。
分譲マンションと1棟建物の所有では、不動産経営の形態が全く異なります。
安定して収益を得られる不動産経営を行うために、無駄な出費を省くことは絶対に必要です。
それができない分譲マンションには、販売価格には見ることができない大きなリスクが秘められていることを知っておいてください。
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