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おひとり様の終活

【はじめに】

  今回は起業や第二の仕事といったいつも取り扱うテーマではなく、

終活に関係する話、特に「おひとり様」が今後意識すべき課題の中から

自身に万が一が起こったときの為に、どういう備えをしておくべきかを

紹介しています。 

  

 

 

【外部との接点を確保】

  家族がいてもなお、孤独死や死後放置はある中で、

おひとり様の場合は、大半がほぼ孤独死が前提となります。

孤独死はまだしも、死後放置は避けたいという場合の対処法としては

連絡を取り合う親族のいないおひとり様は「社会との接点を確保しておくこと」

これに尽きます。

 

 例えば郵便局の「みまもり訪問サービス」という安否確認サービスを

利用するという手がありますし、これ以外も各種民間のサービスがあります。

 

 手前味噌ですが、私のような士業従事者との間に「見守り契約」を結ぶことも

定期的な安否確認の一方法と言えます。

 

 こういった「有料サービス」はどうも、という場合ならば

自助努力が必要ですが、行きつけの店を持つことが早道と言えます。

3食に関しては朝の喫茶店、昼の定食屋、夜の居酒屋等これはと思った店があれば

常連客として存在を主張するのです。

 

「連絡なく2日顔を見せなかったら警察に電話して」

ここまで来るとかなり極端な事例ではありますが、

こんな話を平気で口に出来るような関係になれば

十分な繋がりを確保出来たと言えるでしょう。

 

 この他にも毎日欠かさずに立ち寄るようなコンビニや、

新聞を定期購読することで異変の早期発見に備えるといった方法もあります。

 

 もちろん、趣味のサークルや自治体の活動に参加することも

自身の存在を知ってもらうことになりますし、欠席の際の確認行動は

そのまま安否確認にも繋がると言えるでしょう。

 

 なんにせよ、親族以外に人脈を確保するためには、

積極的に自ら動かなくては、何も始まりませんし、変わらないのです。

 

 

 

 

【それでも遺言書は必要】

「相続人がいないのだから相続は発生しない。」

「だから遺言書なんて遺す必要もない。」

「対した財産もないから気にしない気にしない。」

 

 おひとり様でこう短絡的に考えるケースは少なくないようです。

 

 

 ですが、自身の死後のあらゆる作業(財産の処理や各種の手続き)は

赤の他人の第三者に委ねることになるのです。

 

 何の情報も残さないままで亡くなるということは

それだけで多大な時間と手間を強いるということです。

 

 相続人の有無ではなく、自身の仕舞い方として

却っておひとり様こそ、遺言書を遺すべきなのです。

 

 同時に、遺言執行人も定めておけば、よりその後の手続きは

スムースに進めることが出来ますから、この点も元気なうちに検討すべきです。

 

 特に寄付や遺贈を考えているのであれば、

より一層遺言書の作成と遺言執行人の選定は重要な案件となります。

 

 また自分なりの想いや考えがあるならば、

葬儀の様式や納骨や散骨の希望等もしっかりと書き残しておきたいものです。

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