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「ノンアクティブシニア」が考えていることは? アクティブシニアとパッシブシニアの境界で

 

65歳を迎えて時間とお金に余裕の出来た世代の今後は、大きく3つに分かれます。旅行・スポーツ・資産運用など人生を豊かにすることに積極的なアクティブシニア、要介護状態のパッシブシニア、そしてそれらの間にある「ノンアクティブシニア」です。このノンアクティブ層に該当する正確な割合は定義の曖昧さもあり分かっていませんが、全高齢者からアクティブ人口と介護人口を引き算することでおのずと少なくない数だと推測できるでしょう。

 

ポジティブなアクティブ層とネガティブなイメージがあるパッシブ層の間にあって目立たない存在。周囲の高齢者を見渡してみると意外と該当する人が多いノンアクティブな高齢者層の考え方と生活の内容を紐解いてみたいと思います。

 

自立した生活はできるが保守的

 

身体の節々にガタが来てはいても、介護を必要とするほどではない。普通の生活をする上でお金に困ることはないけど、海外旅行で豪遊できるほどの余裕もない。このような中間層の生活水準はごく一般的なものです。自分から新しい出会いを求めて知らないコミュニティに飛び込むほど積極的ではありませんが、ご近所さんや知り合いからお誘いを受けたらとりあえず出向いて遊んでくる程度に軽いフットワークを持っています。

 

普段は自宅で庭いじりをしたりDVDで映画を見て過ごし、各地でイベントが開かれる週末には夫婦で出かけていく。明確な目的があるわけではなく、老後の不安もないわけではないが、たまにちょっとした刺激があり、なんとなく毎日を楽しく過ごせていれば安心感を得られると考えている。そうした非アクティブで保守的な傾向がノンアクティブシニアの特徴です。

 

余裕があればアクティブになりたい人も

 

ノンアクティブシニアになりたくてなったという人はほとんどおらず、自分なりに頑張った人生を送ってきた結果、気がついてみたらノンアクティブ層に該当していたケースが考えられます。本心では、いわゆるアクティブシニアと呼ばれる人たちのように2、3ヶ月に1度は海外旅行へ出かけたり、週末にテニスや山登り仲間と切磋琢磨しながら爽やかな汗を流したい、多少値が張るカメラやバイクのような趣味も存分に追求してみたい、と憧れの対象は尽きていません。こうした老後の理想像を達成できていない現実には、経済面と健康面を始めとした様々な障壁があるのでしょう。

 

何をするにもお金の余裕が足りない、と考えるのは、シニアに限らず老若男女すべてに共通しますね。膝の痛みが無くなったら、家のローン返済が完了したら、孫ができたら、といった悩み事が、ノンアクティブ層をアクティブ層へ押し上げる足を引っ張っています。70歳前後に至ってなおこうした逡巡を続けていると、次に気がつく頃には介護を必要とするパッシブシニアに片足が嵌ってしまいかねません。

 

パッシプ層に陥らないための心がけ

 

いま抱えている身体のちょっとした具合の悪い所、例えば頭痛や関節痛、あるいはメタボや骨粗鬆症。健康診断で何度か指摘され、いつか精密検査をしなくてはと思いながらそのままなおざりにしてしまっていては要注意。または家族から物忘れや反復行為を度々指摘されてもなかなか直せないでいるのも心配ですね。悩みとして自覚していても、生活に支障があるほどではないため後回しになっている、または年齢相応と半ば諦めて生活を送っている方はパッシブ層予備軍かもしれません。ほんのちょっとの油断や不運で、足腰に問題が出て運動する頻度が下がる年代です。

 

寝たきりに近くなればなるほど脳の働きも低下し、あの恐ろしい認知症やアルツハイマーが忍び寄ってきます。要介護状態のパッシブ層に陥らないために、できるだけ外出して運動し、新しい出会いで刺激を受け、好奇心の赴くままに若々しい心で日々を過ごす心がけが大切になります。これって、まさに思い描いたアクティブシニア像そのままの姿ですね。結局のところ脱ノンアクティブを突き詰めて行動すると、憧れのアクティブ層へ近づけるだけでなく、介護とは無縁でQOLの向上につながりますので、良いことづくめな考え方なのだと分かるかと思います。

 

 

ノンアクティブシニアは良い意味でも良くない意味でも可能性を秘めています。少しの努力と勇気で華々しいアクティブな人生に変身するチャンスも、自活すら覚束ない施設生活に変わるリスクも持ち合わせているといえるでしょう。何歳になっても慎重になりすぎず、こうありたいと希望を胸に抱いてワクワクした生き方をしている人はとても輝いて見えますね。

 

 

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