相場で利益を上げれば「もっと利益を取ってやろう」と思い、損をすれば「今度は絶対取り返そう」と、損切が遅くなったりしがちです。

 

損得に関係なく、一つの売買が終わったら一歩退いて市場の環境や相場の動向、そしてマーケットの状態をゆっくり眺め回す余裕を持つこと、この間に目のくもりを払拭し、同時に投資資金を整えて次の機会に備えることがとても大切なのです。

 

すべての投資行動で無理をすれば、必ず敗れます。何らかの制約をおしてまで投資をする愚は避けることが重要です。ポジションが気になって仕方がない場合、「眠られぬ株は持つな」「命金には手をつけるな」という格言もあります。ウォール街にも「疑わしいときは何もするな」という格言があります。このようなマーケットでは、ポジションを持つことを避けて、いったん休みなさいと教えています。

 

日経VIを使って休む相場を判断する

マーケットが今、どういう状態なのか、熱が高いのか、平熱なのかを測る手段の一つが先ほど述べた日経VI指数なのです。

 

この指数を参考に、ご自身の中で、「今過熱感がすごい」と判断されれば、いったんマーケットから資金を引き出し、キャッシュとして待機しておく余裕も大切だと思います。

 

そして、過熱感が収まった時、再びマーケットに参加して、いつも通り投資を始めれば良いのです。ここで重要なのは、マーケットから完全に抜けてはいけません。何故ならマーケットに参加し続けることが、投資資金を増やす方法だからです。

 

このような相場格言を心に刻み、マーケットに立ち向かっていけば、勝率は上がっていくものと確信しています。