一口馬主になると良い事が盛り沢山! 馬券を買うだけじゃない競馬の楽しみ方
競馬の馬主といえば、数千万円以上の競走馬を購入できて年間数百万円の維持費を賄えるような、超がつくセレブ層御用達のイメージがあります。
しかし一般人でも比較的気軽に、しかも低価格で馬主気分を味わえる仕組みがあるのをご存知でしょうか。その名も一口馬主。対象となるクラブ馬に出資してみましょう。
一口数万円からスタート! 一口馬主で目指せ一攫千金?
本来は1千万円以上する競走に対して、個人が資金を出し合い分割して出資します。合計額を40口から500口で割った形で販売され、口数が多くなるほど一口あたりは低額になるというわけ。
一口馬主DBのサイト上で最新の一口価格が公開されており、1万円台の馬から出資を受け付けているのが分かります。想像以上に低価格なので、馬主になる敷居がグッと下がったのではないでしょうか。
配当金は口数で分割 多数保有するほど高配当
例えば今年のG2札幌記念で1着、近日行われたG1レースのマイルCSで3着に入賞したキャロットクラブ所属の「ネオリアリズム」はクラブ馬です。4,000万円で募集した価格を400口に分けて出資。一口価格で10万円から購入出来ました。
2016年マイルCS終了時点での獲得賞金累計額は約1億7000万であり、一口あたりの賞金は約42万円となっています。その回収率なんと427%、4倍になって返ってきました。実際はここから経費等が引かれて配当されます。
自分の出資した競走馬の活躍で我が子のことのように興奮し、賞金の一部まで貰える。普通に馬券を買うだけでは決して味わえない、一口馬主の醍醐味ですね。
金融商品に近い? レースで勝てなければ元本割れも
通常の馬券購入は公営賭博であり切った張ったのギャンブル。それに対し、一口馬主は金融庁の監督の元で許認可制の法人が運営するクリーンな仕組みです。
一口出資するだけで競走馬の調教からレース出走まで全て運営法人が責任を持って代行してお世話します。本物の馬主と違って正式な馬主資格は持たず、馬主席には座れません。
少額を出資するだけで、まるで自分の代わりに資産を運用してくれる投資信託とみなすことも出来なくはありません。レースで勝てなければ、金銭的なマイナスが発生しますからね。
しかし単なる金融商品にはない、競馬好きにこそ感じられる魅力が一口馬主にはあります。
牧場見学OK! 命名チャンス! 口取り式参加も!
なんと、北海道などの競走馬牧場へ個別予約訪問して愛馬に直接会いに行けます。本物の競走馬を間近に見学できる機会があるのは一口馬主ならではの特権ですね。
また、自分が考えた馬名を競走馬に命名するチャンスも。父母の名前を一部取り入れたり、自分のオリジナルなフレーズを付けて活躍してくれそうな馬名を考えましょう。公募から候補の選考を経て認められれば採用に至ります。
加えて重賞レースで1着優勝した後に行う馬を中心に関係者がずらりと並んで撮影される口取り式に参加が可能。人数制限がありますので人気馬は抽選等になる場合もあります。
馬券を買うだけでは決して体験できない、競走馬との親密な関係を築ける一口馬主。G1レースで自分の馬が先頭を走る勇姿に感動を覚えることでしょう。