20代~50代が思うほど老後生活は甘くない!?資産運用が老後生活の鍵を握る!
これまでも、たびたび定年退職後の生活資金含めたお金についての実態をお伝えしてきましたが、今回、三井住友アセットマネジメント株式会社で、全国の20代から60代の計1,200名を対象に、『老後生活資金と退職金』に関する意識調査を実施いたしましたので、その結果を皆さまにもご覧頂きたいと思います。
調査の結果、20代から50代の世代が抱く老後生活資金に対する認識と、60代が実感している老後資金への認識に大きな差があることがわかりました。
1.男女問わず全世代が老後に不安を感じている
20代から50代までの男女に、老後の生活に不安があるかどうか聞いたところ、全体の約8割が「老後生活に不安を感じる」と回答。自分が老後を迎えた時に、「安心して健康的な生活ができない」と思っている人も約7割という結果になりました。老後の生活に不安を感じる理由としては、「年金が受け取れるのか」「年金受給年齢が引き上げられるのでは」や、「今の生活が精一杯なので老後の生活準備ができていない」といった意見がありました。
更に、退職後の生活水準についても、現在より「下がる」と思う人が約8割、「上がる」と思うと答えた人は1割にも満たない結果に。50代男性においては約9割の人が「下がる」と回答し、老後生活に対して不安を覚えていることがわかります。
2.20代~50代にも“自分で老後に向けた対策をしなければ”という意識
退職後の生活水準が下がると答えた人に対し、公的保障で対策をするべきなのか、自助努力での準備を行うべきなのかを聞くと、約65%の人が自助努力での準備を行うべきと回答しました。一方で、ご自身で行うことができる対策はなにかを聞いたところ、「貯金・節約」が最も多い約42%となりましたが、約34%の人が「具体的な対策の方法がわからない」と回答。
3.20代~50代が思う老後生活資金…400万円も足りていません!
老後に不安を覚える理由は「金銭的理由」が約8割と圧倒的で、内訳は1位が「老後資金の貯蓄」、2位が
「年金の支給額」、3位が「現在の収入への不安」でした。
そんな、金銭的不安が大きい20-50代に対して、仮に60歳で退職となる場合、その後の生活資金として公的年金・退職金以外に自分で用意するべきだと思う資金について聞いた所、平均すると「約2,900万円」という回答でした。しかしその一方で、実際に退職した60代が必要と考える金額は「約3,300万円」という結果に。実際に老後を過ごす人と現役世代の老後資金についての認識は、約400万円の差があり、現役世代の認識が甘いことがわかりました。
4.20代~50代で実際に金銭面の準備をしている人は少ない
更に、20代から50代までの全員に、現在老後生活に向けて金銭面で準備を行っているかを聞いたところ、「準備をしている」人は全体で約3割程度にとどまり、老後生活目前の50代に関しても、「準備をしている」という人は約4割と半数以下という結果になりました。