家庭菜園は「水耕栽培」が簡単お手軽! ペットボトルでも始められる土が要らない野菜作り
プランターに土を買ってきて肥料をまいて水を上げて…と手間がかかる印象から、家庭菜園を敬遠していませんか。もっとも、それでも畑で作る作業に比べたら随分と簡単なほうなのですが。
室内で土に虫が住みついたり、匂う堆肥が煩わしい方にオススメする植物育成方法が「水耕栽培」。難しい土の管理は要りません。
水耕栽培のメリットたくさん
用意するのは適当な入れ物。ペットボトル、使ってないコップ、テイクアウトしたアイスコーヒーの空カップ、何でもOK。土を使わないので、園芸用の鉢やプランターは要りません。
そして育てたい種と、それを乗せる培地となるスポンジですね。ごく普通の台所用スポンジに切込みを入れて使えます。栄養分はハイポニカやハイポネックスといった液肥を使用。ホームセンターで購入できる一般的なタイプです。
まずは種から苗を育てましょう。スポンジに水を吸わせて乾かないようにし、切り込みに種を植えます。あとは20℃から30℃の適温にして放置。まだ液肥は入れません。
順調に発芽して下から根が伸びてきたら、スポンジの切れ込みで苗を横から挟み込むようにセッティングします。スポンジの上部に茎や葉、下側に根が出ているようにして。
コップの水に浮かべて水耕栽培
ペットボトルなどの器に液肥の準備をします。種類にもよりますが、300倍から500倍程度に希釈して投入しましょう。苗を挟んだ植物を水面に浮かべて、日当たりの良い窓際に置いたら、ほぼ作業は完了。
土壌栽培より生育が早い水耕栽培では植物もどんどん養分を吸って減っていきますので、水と液肥を適宜継ぎ足していきます。本格的な人になると、アクアリウム等のポンプ水槽を流用して水耕栽培キットを自作したりといった楽しみ方も。
あとは生育に合わせて入れ物を大きくしていったり、液肥の濃度を調節します。水耕栽培は病気に強く、害虫予防の農薬が不要なのもメリットですね。
アボカドの種も水につけるだけで簡単に発芽
食べ終わって残ったアボカドの種が観葉植物になるのは、よく知られています。種に爪楊枝を刺してコップに乗せ、お尻の方を水に浸すだけという簡単栽培。3ヶ月ほどで発芽します。
ゆくゆくは高さ1メートル以上の観葉植物になるほか、暖かい地方なら庭に植えて10年もすれば立派な大木に運が良ければ再びアボカドを結実させるかも?