定年後のセカンドライフに検討したい「ゆるい起業」
時には人間ですから欲に負けて報酬につられ、現役の時ほどに大量の仕事を引き受けてしまうかもしれません。ゆるい起業を続けるためには無理のない仕事量で問題を解決していく調整力が必要なことを忘れないようにしましょう。
たとえゆるくても実態がある事業体であり、経営を継続していれば公的機関から補助金を受けることをご検討ください。商工会議所による小規模事業者持続化補助金などがあります。対象事業内容が規定されており採択審査がありますので、作成した経営計画に沿って販路を開拓したいセカンドライフ起業者の方は検討してみるとよいでしょう。
体力が衰えても可能なセカンドライフ起業を
60歳を超えてもバリバリ仕事する現役の社長さんも数多くいらっしゃいます。体力が衰えつつある高齢者の誰もがフルスロットルで続けられるわけではありません。セカンドライフ起業を順調に滑り出すため、まずは体力と相談して身の丈に相応しい規模の起業を目指します。
当初はゆるい起業を考えて始めたものの思いのほか軌道に乗りすぎて業績が拡大し、結果的にバリバリ起業となってしまった。そんな嬉しい悲鳴が上がる可能性も十分にあります。好調な会社を身内に継がせるなり、M&Aマネジメント会社に売却するなり、大きくなりすぎた会社のクロージングの方法は色々ありますのでその時になったら考えましょう。
顧客や周囲に迷惑をかけることなく、マイペースでやりがいを追求できる働き方。ベテラン社会人として問題なく根回しできる勤続経験を積んできているはずです。
若い世代のギラギラした起業ではなく、体力が衰えても無理なく続けられるセカンドライフ起業の日々が楽しく感じられる生活。今後の60代、ひいては70代、80代になっても楽しく元気に仕事を続ける秘訣は、こうした適度なゆるさにあります。