50代から介護関連で起業できる職種を3つご紹介! 今後さらに需要が高まる仕事
今後重要視は確実ながら、薄給激務と噂されて人気が上がらない介護職。50代からの起業デビューを考えるなら、あえてこのいろいろな意味でホットな介護業界を検討してみては。施設に勤務する以外にも、介護に関連する周辺職種はたくさんあり、その中には何歳から始めても第一線の活躍を望める意外な仕事が見つかります。
介護タクシー
介護タクシー業者としてデビューするには、いくつか取得する資格があります。まず介護タクシーもタクシーの一形態なので「第二種運転免許」が必須。独習して一発試験、教習所通い、合宿免許などで二種免許を取得しましょう。そして介護タクシーならではの必須資格が「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」。これがなくては介護タクシー利用者を介助したり、乗降時にサポートすることができません。単なるタクシードライバーとして運転するだけなら初任者研修がなくても構いませんが、介護保険タクシーを運転するケアドライバーとして働く上では必須資格となります。
そしてこちらがなくては始まらない、介護仕様のタクシー車両を調達。車椅子のまま乗り込めるよう改造された自動車が介護福祉車両専門店などから販売されています。軽自動車を改造したスロープタイプの介護車両は安いものなら50万円前後で流通。ご家族みんなで乗れるワンボックスカーで利便性が高いリフトタイプなら約300万円と、起業時に想定する利用者層によって使う車両を検討することになるでしょう。
訪問マッサージ
マッサージ屋に行きたくても、寝たきりで自宅から動けない…そんな要介護者向けに、プロのマッサージ師が出張訪問して店舗と同じマッサージを施術するサービスが「訪問マッサージ」。介護保険ではなく健康保険適用で割安な自己負担額のマッサージを受けることができ、医師の同意書等で条件が整うことで可能となります。一般的なマッサージ店舗での営業と並行して展開することができ、マッサージ師の販路が広がってきました。
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の国家免許を持った本業のマッサージ師でなければ保険適用の出張マッサージサービスができません。これら「あはき師」の国家資格は専門学校で3年以上学び、国家試験に合格することで取得可能。およそ300万円から500万円程度の学費と学習意欲が必要になります。マッサージ師として開業されている人の中には訪問サービス専業で運営する方もおり、年々需要が高まる出張訪問に特化することで50代からの後発組でも高い収益を目指すことができます。集客に不安がある方は訪問マッサージ利用者と先生のマッチングを代行するサービスも活用しましょう。
訪問理容
理美容師には年齢制限がありません。理容師・美容師になるには専門学校か短大で2年学んで卒業後、国家試験を受験して合格しましょう。床屋やサロンを経験後に訪問理容を検討するキャリアが一般的。訪問理美容師養成スクールを経由すると、最短距離で訪問理美容の現場にデビューできます。
全国チェーン展開している訪問理容会社もあり、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー資格)の取得者が優遇されることもあります。一般的な店舗での50代採用は厳しいものがありますが、訪問理容の利用者は介護保険対象者が多く、50代理容師は比較的年齢が近くて話も合いやすいため適しているでしょう。若い理美容師にはできない強みを活かして、出張散髪サービスを軌道に乗せてください。