アトラ50
真に豊かなライフスタイルを実現する50代以上向け専門情報サイト

会員登録でもっと豊かに [ 新規登録 ]

 >   >  相撲? コント? 禁じ手を連発する「初っ切り」相撲が面白い

相撲? コント? 禁じ手を連発する「初っ切り」相撲が面白い

 

日本伝統の国技、相撲は厳粛な雰囲気の中で真剣勝負の力士同士がぶつかり合い、一瞬で決着が付く。そこにお笑いの要素などもってのほか。のはずなのに、こんなの観たことない! そんなユーモアと意外性あふれる「一番」の世界があることをご存知でしょうか。テレビ中継される本場所では基本的に行われないため、存在自体を知らない方も多いかもしれません。地方巡業やNHK福祉大相撲などの花相撲で、取組の前に余興として行われることがあります。

 

反則技のオンパレード

 

初っ切りでは、背中から足蹴りにして突き落とすなど序の口。ボクシングのようなファイティングポーズでお互い軽快にジャブを打ち合い始めたり。土俵の上で、いつもと同じまわし姿の力士がやっているからシュールな絵面になってしまっています。テンポよく息の合った力士二人がコミカルに動き回り、漫才さながらにネタを披露。柄杓やほうき、スリッパのような小道具までも駆使して、相撲のルールを土台にした反則技の応酬が見どころです。

 

プロレスのような技の掛け合い

 

口に力水を含んで毒霧のように吹いたり、手四つに組んでから後ろを取ってバックドロップしようとしたり、もはや相撲とは別の格闘技。はっけよい、のこった、からの開幕ラリアットで奇襲など、やっていることは完全にプロレス。睨み合って威嚇したり、リング上、いえ土俵上で試合中に仁王立ちの舌戦が始まってしまうと、格闘技ですらなくただの口喧嘩の様相に。そんな「非日常的」光景がまた笑いを誘います。

 

行司も一緒になって悪ふざけ

 

力士二人の試合ですが、行司も心得たもので多少の反則はお情けで大目に見ます。仕切り直して次のネタへ導く「ツッコミ役」をこなしたり、その場の流れで力士に代わって相撲を取ることも。最後にはどちらかの力士に軍配を上げますが、負けた方の力士が行司の烏帽子をはたき落とすまでがお約束です。

 

孫と一緒に笑い合える貴重なスポーツ(?)

 

相撲観戦はお年寄り世代にとって生活の一部となっていたりします。初っ切りがテレビ中継されることはまずありませんので、お近くで花相撲が開催された際にはぜひ、お孫さんと一緒に生の相撲を観覧に訪れましょう。最初に初っ切りの雰囲気で相撲への敷居が下がり、次に始まる真剣勝負の取り組みが迫力満点で引き込まれるに違いありません。

 

この初っ切り、一見するとルール無用で自由奔放に暴れているように見えますが、だいたい定番の「台本」に沿って演じられています。さながら落語演目のように。その中で力士達によるアレンジが施されたり、その場の空気でアドリブが入ったりするんですね。だから全く同じ初っ切りは二度と観られない、一期一会の演舞なのです。

 

日頃の大真面目な取り組みがあるからこそ、そのお約束を破るギャップが面白いのでしょうね。

 

 

この記事を見た方は、この特集も見ています

11月22日「いい夫婦の日」とは? 2017年に一緒にすることやプレゼントのオススメ

  「1122…いいふうふ」の語呂合わせから、11月22日が「いい夫婦の日」として有名ですね。日頃から仲睦まじい夫婦には愛を確かめ合う日ですし、図らずも夫婦喧嘩中の険悪な二人には仲直りの良いチャンスとなりま ...続きを読む

海外の年金事情 アメリカ、ドイツ、スウェーデンと日本の年金制度はどう違う?

  日本は国民皆年金ですが、こうした国は世界的には稀です。他国では被雇用者や自営業者など一定以上の所得がある人を対象にしている年金制度が多く、無職では保障されない場合があるようです。   アメリカの年金 ...続きを読む

この暑い季節、中高年の熱中症予防に適した涼しげな避暑地となる海外旅行先は?

  これからの暑い季節、涼しい避暑地を求めて日本中から北海道の避暑リゾート地に旅行客が訪れます。特に余暇や可処分所得にゆとりのある中高年が多いですね。そんな夏場の北海道も、最近ではラニーニャ現象の年にあたると本州のような ...続きを読む

静かな高台に建つ歴史的建造物「和光荘」

和光荘は近代和風建築を代表する邸宅であり、小樽の酒造会社「北の誉酒造」の二代社長・野口喜一郎の自邸として大正11(1922)年に竣工しました。パリに端を発するアール・デコの幾何学的な装飾を基調とする洋風のデザインと野口の郷里・金沢の伝統的な ...続きを読む

減築リフォームにはメリットが多い! 子供の独立後に自宅をダウンサイジング

  長らく子供が使っていた部屋は、就職や結婚などの独立後に使われなくなります。そして気がつけば滅多に誰も入らない物置部屋になっています。   比較的新しい一軒家ならそのまま住み続けて問題ありません。これが築何十 ...続きを読む

PAGE TOP