一般的に言われる耳ツボとは俗称で、正しくは「耳の反射区」とされています。

体のツボ（経穴）は中国医学をベースとするもので経絡上にある「点」ですが、耳ツボは西洋医学をベースとしたもので
内臓や器官の状態を投影（反射）する場所として「面」であるとされています。

これと同じことは足ツボでもいえます。つまり、点ならそのポイントだけが対象となりますが、面であるが故にその範囲からポイントを絞り込む必要があります。

鍼灸師が耳にチタンビーズなどを貼る場合、てい鍼と言われる先端が丸くなった刺さない鍼などを使い施術ポイントを探っていきます。

周囲と感覚が違うところや痛いところなどは、反射区の中でも最も効果が出やすい場所ですからそこが治療点となります。

一般の方でも鏡を見ながらその点を見つけることができれば、手軽に耳ツボ療法を実施することができます。できれば、実際に耳ツボ療法を実施している鍼灸師にポイントを見つけるコツなどを聞いてから行うと良いでしょう。

ただし、ネットなどで購入されて自分で実施される場合いくつかの注意点があります。

＜注意点＞
・正しい位置に貼ること
・チタンなど金属アレルギーがないこと
・エタノールなどでしっかり消毒してから行う
・2-3日ごとに貼り替えて常に清潔にする
・押しすぎて刺激が強くならないように注意する

また、ダイエット目的の場合、耳ツボだけに頼るのではなく全身調整治療や生活習慣改善のアドバイスも受けながらのほうがより効果的です。

専門家のアドバイスを参考に正しい知識で健康づくりを楽しみましょう。