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非理法権天

  いきなり訳の分からないタイトルに首をひねる方、多い事かと思いますが、南北朝時代の忠臣楠木正成の旗印、と言えば思い出す方も多いのではないでしょうか? 

 

 非道は道理に屈し、道理は法に、法は権力に、でも権力も天道には逆らえない。 私はこんな意味での理解をしてきましたが、今回はこの中の「道理と法」の部分にかこつけた話題を採り上げてみました。

 

 法律とは、その性格上白黒はっきりさせる、または正否を問うというものですが、場合によっては却って解釈が多様に出来てしまったり、当初の目的外の解釈でも通用してしまうケースも出て来ます。

 

 今回は「相続」に関する中で、これに該当する事例として、2つを紹介したいと思います。

 

遺留分

 相続の問題の際に必ず出てくる「遺留分」という言葉は、皆様もご存知でしょうから、詳しい内容説明は省きますが、

 被相続人の兄弟姉妹以外の相続人には相続財産の一定割合を取得しうるという「遺留分権」があり、「遺留分」とは、それに基づいて留保された相続財産の割合を指します。

 

 一般的な事例では、遺言書では放蕩三昧の子供には相続財産は無しと書かれていても、法定相続分の1/2までは遺留分として、請求が可能になるというものでしょうか。

 

 親や他の兄弟から見れば「憎んでも憎み切れない」存在であってなぜそんな者にまで権利を保証するのかと思われる方もいらっしゃると思います。

 

 ですが、常に子供が「悪役」と言う訳では、ありませんね。

 

 実の子供たちなのに、なぜか一人だけを溺愛し、遺言で全財産をその子供に相続させると書かれてあった場合、親の意向(被相続人の意向)だからといって一方的に尊重しては、却って何の落ち度もない子供達に多大な迷惑をかけてしまいます。

 

 この場合、遺留分請求によって、せめてですが法定相続分の1/2は相続が出来るのです。

 

 

養子縁組

 これもよくある事例で、長年寝たきりの自分の面倒をまさしく献身的に務め上げてくれた長男の嫁に何とか報いてあげたい。 とはいえ、嫁は相続人ではありませんから財産分与が出来ません。 かといって、長男の相続分に嫁への感謝分を「上乗せ」しようものなら、兄弟間にしこりを残しかねない・・・

 

 こういった時に、嫁を養子縁組する事で相続権を生じさせて、堂々と財産分与を図ることが出来る。 これだけ見れば、実情に沿った適用とも思えます。

 

 ですが、これも「使い方ひとつ」で、大変な事態を招きかねません。  同居している嫁が半ば強制的に養子縁組の手続きを強いていたら? 判断能力に支障が出始めていた時期に言葉巧みに手続きを済ませていたら?

 

 さらに、その事実が被相続人の死後に公開された場合等、他の兄弟姉妹にとっては、青天の霹靂ですね。

 

 また、遺言書に「養子となった嫁に全財産を相続させる」とでも書かれてあった場合には、法定相続分どころか遺留分の財産分与までが精いっぱいと言う「惨状」を迎える事も考えられます。

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