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失敗必至の起業動機とは?

【起業動機で避けたいものとは?】

 私と同年代の方の多くは定年退職を迎え、また目前に迫り次の仕事について頭を悩ませることが多くなっています。 起業・独立を目指す方はそれぞれ自分で見出した適正や得意分野を活かしての決断等、多くの方は事前に理念を固め、その実現に向けて具体的な時間管理まで想定していますが、中には思わず首を傾げたくなるような理由で起業を選択した例もありました。

 

起業の先輩として、こういう動機での決断だけは避けて欲しいという事例を紹介します。

【消去法からの起業相談】

 私の仕事柄、会社の設立手続きに関する相談から、飲食や小売りを営むための店舗探し、私と同様の資格起業を考える人向けの事前準備の指導や、1~6ヶ月の起業前セミナー講習会の開催等で、実にいろいろなタイプの方とお会いします。

 

 そのような中、元上場会社の役員経験者という60歳の方が相談に来られました。

現役時代にいくつか公的資格を取得され、定年を機に資格起業をしたいというのがそもそもの案件だったのですが、開口一番に出てきたのは自分のこれまでの華麗な会社人生の経歴でした。

 

 いわゆる、「あの案件もこの案件も事実上の発案者は自分だった。」「彼が今役員になったのも私の部下の時代の薫陶のおかげだ。」「今の主力である販売代理店も私が担当の時代に急成長した。」いやはや、聞かれもしないことを延々と披露されました(苦笑)

 

 その次が、愚痴と恨み節でした。

「なのに、勇退を強いられた。」「飼い犬に手をかまれた」「代理店も育ててやった恩を忘れて私を指示しなかった。」 など等…

 

 そして、心機一転、「次の会社で」自分を見捨てた連中を見返してやる!と決意も新たに、最初は再就職、転職を目指したそうです。

 

 ですが、期待していた大型の代理店や、一目置かれていた(はずの?)競合他社からはノーアクション、仕方なく自分から再就職の口の斡旋を依頼したところ、本人曰く「格が合わない会社ばかり紹介してくる。」~自己判断ではお眼鏡に合わなかったとのこと~

 

 〇〇会社で役員の自分がこんな規模の会社の部長職では世間に顔向けできない。

 

根底にあるのは、この一点だったと感じました。

 

 さらに「面接には行かれたのですか?」「会社の規模云々より、働き甲斐や社風などはどう感じたのですか?」と、問いかけたところ、「当日、やはり納得がいかずキャンセルした。」「私のやり方についてこれるようなレベルじゃなかった。」等々、これまた言いたい放題でした。

 

 結局(といいますか当然ながら)自分の思い描いたような仕事はないということに気付いたのでしょう、退職後2年を経て、「仕方なく」資格での起業を思い立ったというのが実状でした。

 

 

 要は「消去法で起業することになった」という今までにない動機だったのです。

 

 

【礼節を忘れた末路】

 諺に「衣食足りて礼節を知る」というのがありますが、私が感じたのはこの逆の状態で、「礼節を忘れ、衣食足らざるに至る。」でした。

 

 

  会社員時代、周囲が畏敬の念を持って接してきたのは会社の看板を背負っていたから、この単純な事実を認識していなかったのでしょう。 本当に自分の指導の結果で部下が育ったのか?販売代理店が急伸したのは自助努力の結果ではないのか?  そのおかげで自分の立身出世が叶ったということ、感謝と思いやり、文字にしますと陳腐な響きになりますが、まさに礼を以て接していれば、仕事の口ももっと幅が広がっていたのでは? その前に未だに役員として社内に留まれたのでは? 今更ですが、これまでの行跡の結果としか言えないでしょう。

 

 起業すれば、昔の伝手で、昔の威光で?、顧客は掴める、とまで考えている節も見受けられたのです。 再就職の相談の際に受けた仕打ちを、どこに置き忘れてきたのでしょうか?

 

 

 面談の最期に至って、初めて住宅ローンを始めとする金銭的な苦境を吐露し、実は追い込まれている実態を露呈しました。 

 

 起業ですぐにカネになるのはどうしたら? どこかパートナー先を紹介して欲しい…

 

 絶対に避けるべき考えであり、起業動機としては論外のものでした。

 

 面談後、悄然と事務所を退去する姿を見てこの一件はこれから起業を目指す方への大いなる反面教師として伝えるべきと思い、今回ここに紹介した次第です。

 

 

 起業・独立は周囲からの理解と共感、支援が不可欠です。

 

 今までこれらを軽視してきたと自覚ある方は今からでも、「礼節を思い出して」起業するその時の為に、言行を改めるよう努めて下さい。  

 

 

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